弓構え 気をつけること 弓道射法八節習得プログラム 土佐正明 練習方法

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弓構えで気をつけること

弓道の弓構えの気をつけることをご存知ですか?これは本当の話しです。…弓構えは、弦調べ、取懸け、手の内、そして的を見定める物見のの動作があり、この動作を正しく行うことで的中率も上がります。

弓構えで気をつけること

 

足踏み・胴造りによる基礎体勢を保ちつつ、呼吸を整えて気力を充実させて動作を行い、弓構えの動作をおこないます。

 

 

まず弦と矢を確認する目の動きである弦調べは、胴造りが終わったら、息合いに合わせて矢番えした筈の上下30p位のところを目線が上下し、吸う息で筈から矢を通して的まで見て息を吐き、吸う息で折り返します。

 

その際の顔を戻すときには、目線が切れやすいので、顔と目線を同時に動くことを意識しましょう。そして、顔が正面に戻ったら息を吐き、次の動作の取懸けに移ります。

 

右手で弦を持ち矢を押さえる取懸けでは、吸う息で左拳を右側に移動させると同時に左拳を筈かけのところに移動させます。

 

 

取懸けは常に同じ位置にすることが重要で、弦とゆがけが出合う位置は、弓の鳥打ちのあたりが正面に来ると、自分の顔が弓と弦の間に入り、取懸けが完了して息を吐きます。

 

懸け十文字を決めるところであり、ゆがけの親指を矢と平行に合わせるように薬指・中指、人差し指の順に懸けいきます。

 

中指・人差し指はゆがけの帽子の上にできるだけ乗せないように気をつけましょう。(鷲つかみはダメ)

 

 

取懸けの位置が浅いと筈こぼれが起こりやすいので、筈の位置はできるだけ深い方が良いと思います。また、ゆがけの帽子の中の親指は絶対に下向きにしないように気をつけてください。

 

次に手の内を整えますが、十文字を意識し、中指、薬指、小指の第二第三関節のみを曲げ、親指を中指に半分くらいかけて軽く握る。

 

この手の内が正しくできていないと、押すポイントが上下にずれて余計なところに力が入ってしまいます。

 

 

人差し指を曲げたり、伸ばしたりすることは親指の付け根で押すことができず弓を強く握ることになり、大三に移るときに悪影響が出ます。

 

そして、取懸け・手の内を整え終わったら羽引きを行いながら、弓懐が円相になるように両肘を内巻きに行い、ゆがけは弦に絡みます。
※弓懐とは、大きな木を抱くように、ゆったりと両腕を構えること。

 

ただ、円相を意識しすして、両手首がかたくなると左手は後ろ、右手は前を向くので気をつけてください。

 

 

その後、息を吐き、両肩を沈め背筋を伸ばして、上体に余計な力がないことを確認してから、次の動作の物見に移ります。

 

物見は、吸う息で筈から矢を通して的まで見て息を吐きます。このときに向く角度はできるだけ首筋が垂直に立つくらいになるように動作します。

 

なお、足踏み・胴造りを崩さないで弓構えを行いますが、初心者の方は特に手の内などを作るのに気を取られ崩しがちになるので注意してください。

 

 

いずれにしても、目標としている人の射から学ぶには、見取り稽古は欠かせません。
弓構えの動作を正しく行うことで的中率も上がるので、気をつけるべきポイントを意識して稽古に取り組み、効率よく上達していきましょう。

 

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